5.August

朝からバイト。バイト先のいろいろな人たちと仲良くなってきた。カメラマン2人から撮影のアドバイスをきき、写真もやっぱり理論だなと思い知る。結局、あるカメラで、ある明るさの場所のある位置からあるズームで見えるものを、ある露出で撮る。プロとしての仕事になると、この基礎は絶対に必要だな。いいデザインでも、美味しい料理でも、何でも必ず、理論なのである。勉強は必要。マアでも、やっぱりそれだけの人は好きじゃないが。美しいものへの感覚は大事だし、いろんな感謝もなきゃ。
夜22時、「ウルルン滞在記」を見る。中国西部、ウィグル族のある家族が紹介されていて、それがまことによい。一人一人の言葉、表情がよい。村の人、家族が、お互い大切にしあい、素直に感謝する。夏の平均気温が40度を超える過酷な環境で暮らすからこその、自然に対する考えをもつ。おばあちゃんの一言一言が、印象的だった。この家族が暮らす家も、なかなか美しかった。
このウィグル族が2千年前につくった地下水路はカレーズといい、その総長は5千メートルで、今も手入れをしながら使っている。たしかローマ帝国の水道も同じくらい古い。砂漠の地下をひたすら掘り進め作ったカレーズと、アーチの連なる水道橋を構築したローマ水道。共に、2千年前の土木。
バイト、ウィグル族の2つに共通するのは「村」だな。
村は、おもしろい。